お知らせ
お墓のはなし ~世界のお盆 中国編~
こんにちは、竹原学石材の竹原です。
今回は、世界のお盆の中でも、
中国のお盆についてです。
中国の清明節(セイメイセツ)・・・(4月5日頃)
親に仕える道を大切にする中国文化には、「生者に仕える如く死者にも仕える」
という考え方から出発し、墓を先祖が地下に住んでいる場所と見なすことがあります。
雨季が到来する前の清明の季節にはまず、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、
整理し、草を刈り、土を盛ります。
そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈ります。
そのため中国における清明節は祖先の墓を参り、
草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」とも呼ばれました。
これは日本における、お盆に当たる年中行事であると言えるでしょう。
お墓の草むしりや掃除をし、果物やご馳走を供え、
「紙銭」と呼ばれる冥土の紙幣を焼いて祖先にささげたら、
あとはみんなで墓前で宴会。供え物は食べてしまうそうです。
お墓が村に多いのも幸いして、
農村に立ち寄って農家がふるまう田舎料理を堪能したり、
春の気持ちいい自然の中でお花見をしたり、
冬になまった体をあたためるためにスポーツに興じたりする
のがスタンダードです。
日本で同じことをするのは、なかなか難しいですが
春の時期に、お墓の前で宴会をするというのは
びっくりしますね。